彼の奥さん
「花火大会は一緒にいけないけど、夏祭りに子供が行きたいって言うからこっそりあう?」と彼から。しばらく会えてなくて寂しかった私は「いいのー?会いたい‼」と返事。
でも浮かれてたのはそこまででした。よく考えてたら彼が奥さんと子供と一緒にいるのをみないといけないんです。
どうしよう。やめようか。毎日悩みました。でも、やっぱり彼の顔がみたい。私は新しい浴衣をかいました。その日は彼のおくさんより綺麗でいたい。そうおもったんです。
夏祭り当日。会場に先に着いたのは私。しばらくすると彼から電話がありました。「いま着いたよ。嫁達、先に行かせた。あえる?」
私は急いで駐車場へ向かいました。途中で彼がこっちに向かってくるのが見えます。そして薄暗い中でも目があってニッコリ微笑むのがみえました。
嬉しい、涙でそう。
でも、そこは人通りが多くて、お互いこえをかけられず少し離れてゆっくりあるきました。会場に着くと、彼が振り返って
「もいいくね。また後であおう。花火一緒
に見よう」
と言って家族のところに帰っていきました。
会場は沢山の人がいてとても賑やかでした。私は会場の隅の薄暗いところでぼんやり立っていました。めを凝らしてみるとかなり遠いけど彼が家族といるのがみえました。
しばらくすると花火が始まる知らせがあり場所を移動しました。なにげなく振り返ると5メール後ろに彼。そして奥さんと子供。3人で笑いながら何か話てます。
あの人が奥さんかぁ。がんばって浴衣なんかきてきたけど、こんなところから隠れて見てる私って…
花火がはじまったけど彼は家族から離れられないみたい。私は彼の後方にまわって少しはなれたところから花火を見ました。涙がでそうなのを必死で我慢します。彼は奥さんと笑顔で動画をとっていました。私はああしてならんで見ることもできない。ただ、奥さんがうらやましかった。
花火がおわると会場が、また明るくなりました。奥さんがどこかへ行って彼と子供が残されました。私は精一杯の笑顔をかれをみます。彼も何かいいたそうに少し笑顔をみせて帰っていきました。
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